「海のいろいろ」カテゴリーアーカイブ

相模湾の環境保全と水産振興シンポジウムに参加してきました。

2018年10月19日(金)
小田原市生涯学習センターホールにて、「相模湾の環境保全と水産振興」シンポジウムが開催され、参加してきました。
20181019相模湾の環境保全と水産振興シンポジウム
特に印象深かったのは、基調講演。
元水産庁の資源管理室長として取り組まれた方が、退職後、漁業者として仕事しながら、資源管理について改めて考えなおしたお話。資源管理を語る上で基礎的な理論を否定し、資源変動のある現実に即した資源管理、利用をすべきではというお話でした。

特に定置網では、たまたま通りかかり網に入り込んだ魚を獲る漁法なので、毎日必ずこの種類の魚が入ると約束されていない。サバがたくさん入るから、サバを活用した加工品を作ろうと考えているうちに、主体は他魚種に。。。当組合も素直に受けて、我々が引き出しを増やすしかないと。やはり自然そのものをコントロールしようというのが間違いで、自然と共に漁業は営まれているのだから、常に自然と共に対応を。

さて、話は変わって先日、9月末から10月頭にかけて日本列島を通り抜けた台風24号。当漁港も万全の体制で対応しましたが、やはり自然の力はすごかった。漁港内だけでなく、沖合いに設置した定置網でも破網被害が。。今日現在、修理を急いでいるが、まだ水揚げ再開となっていない。。
20181005台風24号により被害あり

まるばる深海からの珍客!刺し網漁にタカアシガニ参上!

ずどーん!と大きなカニさん。
そう、タカアシガニが水揚げされました。
確か、タカアシガニさんは深海に生息していると聞いていますが、こんなところまで遊びに来るなんて珍しいですね。
定置網が設置してある少し沖合なので、水深70mくらいの場所でしょうか!?1尾で行動するのか?1尾だけの水揚げとなりました。
とっても珍しく漁師たちもびっくり!
20180324慎海丸タカアシガニ

しらす船の特徴を周知。相模湾で航行予定の船長必読!

先日2017年12月10日(日)8:30頃、平塚新港付近にて、当組合のシラス漁が操業中の網をプレジャーボートがひっかけ、網が破損する事故が起こりました。事故を起こしたプレジャーボートは、そのまま逃走しましたが、目撃した他プレジャーボートの情報によるとレンタルボートであることが判明しています。
このような事故は両者にとって良いことはなく、再発防止を目的に記事にいたします。周知にご協力お願いします。
シラス漁は下記図のようにシラスの群れを見つけ、シラスの群れを網で囲んだ後、網を引き寄せて獲る漁業です。網をかけた状態で、最大約200m網が出ています。しらす船の特徴2

シラス船の特徴は、漁船の後部に揚網機(ボールローラー)が付いています。網揚機を使ってロープと網をたぐり寄せ漁獲します。また、漁をしている船は鼓型の形象物を付けて操業しています。シラス漁船がいる時は、近づかないでください。
しらす船の特徴新港付近は、漁船だけでなくサーフィンやパドルボードなどマリンレジャー、スポーツを楽しむ姿も多く見受けらます。十分に注意して航行しましょう。船舶を利用する可能性のある方々におかれましては、今一度ご確認を頂き、関係船舶にも安全航行の周知をよろしくお願い致します。