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軽石対策の1つになるかも。新倉工業さんによるデモンストレーションが行われました。

2021年12月16日(木)
ひらつかタマ三郎漁港にて、静岡県御殿場市にある「新倉工業株式会社」さんによるデモンストレーションが行われました。

これは、もし軽石が漁港を埋め尽くすような事態が発生した場合に、DCER(ダブル・キャパシティ・ウォーター・ジェット・エダクター)という装置を使って、軽石を除去することができるという物です。このエダクターという装置は、大きな船などに装着されているもので、船の中にある海水などを吐き出す際に利用されている装置とのこと。これを小型化・改良しポンプに異物を吸い込ませないで、異物のみを吸い込み、排出するとのことです。つまりは、軽石が大量に漁港押し寄せた場合、軽石のみを吸い込み別の場所へ移すことが可能です。

軽石が押し寄せてこないことを祈るばかりですが、万が一の際には、このような装置があれば効果を発揮する可能性もありそうですね。漁港以外でも浸水し水を取り除きたいような災害現場でも活躍しそうな品物でした。日々の漁業の現場でも活用できることを期待しましたが、今のところは活躍の場は無さそうでした。新倉工業さんでは、ミストシャワーキットの販売も行っていて、これは真夏の暑い盛りには気持ちよさそうでしたね!デモンストレーションありがとうございました。

県の協力を得て昨年の台風により相模川河口沖海域に堆積した流木等の除去作業を行いました

昨年10月に襲来した台風では漁業者も大きな被害を受けました。
定置網の被害についてはご紹介しましたが、 そのほかにも相模川から流れてきた流木などが相模川河口付近に堆積し特にシラス漁を行う際に網が引っ掛かり破れるなどトラブルが起きていました。 この状況に対し、 この状況に対し、3/15に堆積物の確認3/16・17に堆積物の除去作業を実施 することができました。

作業は神奈川県にもご協力いただき県水産技術センター調査船「江の島丸」に出船、渋谷潜水工業さんの協力も得て実施しました。その他、多くの関係者から対応についてご助言、お力添えをいただき作業実施まで行うことができました。ありがとうございました。

漁業は自然の影響を大きく受ける産業です。
最近は台風で受ける被害が大きくなっている感がありますが、台風に限らず自然災害がなく過ごせることを願います。

定置網 日海丸被害状況

台風19号により被害を受けた定置網。
当組合には2つの定置網があり、両方とも被害を受けました。
その1つ、日海丸は平塚沖約2㎞に網が設置してあり、漁業者からこんな感じだったよ。と写真を入手したので記事に。

定置網日海丸被害状況その2
写真提供:県水産技術センター相模湾試験場、定置網漁業者(日海丸)

上の写真も2017年10月に台風後に撮影してもらった画像です。こちらも定置網の1部が壊れ被害がありました。しかし、今回の台風19号はその比ではないことがわかります。わかりやすいようで、わかりずらいのですが、真ん中の写真に定置網の影、形がほとんどないのです。よーく目を凝らすと写真左上の方に浮きや網が集まっています。写真右下が、その集まった漁具です。なかなか、漁業は、普段見ないだけに、こーやって写真を並べてもわかりにくい、、、、ですね。わかる人が見たら異常な状態なのです。。。が。写真左下は、絡まった流木の撤去風景です。これは明らかに流木なのでこんなのも引っかかるんだ、、、、とわかりやすいかな??

なお、現在定置網日海丸は、網全体の完全補修は行わず少しでもお魚を獲ることを優先して操業を開始しました。漁獲しながら網全体の補修作業、復旧作業を行うとのことです。
定置網川長三晃丸の方は、現在漁港内で定置網を海の中で固定している土俵づくりを行っております。今後復旧の様子が報告できればお伝えいたします。