2022年4月7日(木)
金田漁港からアカモクを入手。当漁港でのブルーカーボン増殖チャレンジです。昨年度は、波力発電施設を使って、お魚観察やワカメを使ったブルーカーボン増殖にトライしました。現在、波力発電施設は撤去されありませが、漁港内でも海藻類の増殖にチャレンジし、少しでもブルーカーボンによる二酸化炭素吸収を狙っていきます。
金田湾では、岩盤地形によりアカモクが豊富に発生しており、収穫出荷されています。今回、金田漁港にてアカモクを分けていただき平塚漁港内で増殖を試みます。平塚海岸は砂地であり、海藻類の繁殖があまり見られません。しかし、漁港自体が岩盤と考えれば防波堤などから海藻類が生い茂ってもおかしくないとイメージしています。
もちろん、漁港は船舶が停泊する場所であるので、船に悪影響を与えないようにします。漁港内及び周辺に少しでも海藻類が生い茂って豊かになれば、来遊する魚が増えるかもしれませんし、二酸化炭素吸収をしてくれるという考えです。
まずは、漁港内でも海藻がよく生えている場所にアカモクを投下。アカモクから落ちる種が付着して成長してくれることを期待します。
次に、ブロックや生分解性ネットにアカモクの種を付着させ、アカモクが成長することを期待して実験を行います。今後経過報告ができたらと考えています。アカモクのことを研究している神奈川県水産技術センターにも情報を提供いただきいろいろもがいてみたいと思います。
豊かな漁場をめざし、海底を耕すことで漁場を改良、海底のゴミも回収、さらには地先の生物資源の調査も兼ねた「海底耕耘」事業。
今日は定置網「川長三晃丸」の船を使用して平塚新港~相模川河口沖を約2時間かけて耕耘しました。
昨日までの寒さも和らぎ、陽気も海も穏やか。
そんな状況でしたが、海底はゴミが堆積していたようで、今期6回のうちで一番多いゴミの回収量となりました。
ゴミは枯葉などがほとんどで、生物類はほとんど採集されませんでした。
2月から行ってきたこの海底耕耘事業、6回目の今日で今期は終了です。
広い海原のなかで僅かの範囲を耕耘できたにすぎず、漁場の改良には小さな効果かもしれません。
それでも少しでも生物が集まりやすい環境を作り、漁業の活性化につながるよう、来期以降も継続していきたいと思います。
当組合では、波力発電所の実証試験と合わせて、発電所の魚礁としての効果を確認するため、令和2年8月~令和4年1月まで水中カメラで調査を実施。
合計18科20種類のお魚を確認できました!
映像では、発電施設に寄り添って泳ぐ魚たちの行動が多々見られ、揺れ動くラダー(波受板)を怖がる様子はありませんでした~
サクッと見たい方は、こちら↓のショートバージョンもおススメ。
2022年3月10日(木)
豊かな漁場をめざし、海底を耕すことで漁場を改良、海底のゴミも回収、さらには地先の生物資源の調査も兼ねた海底耕耘、今シーズン5日目を行いました。
今日はやや雲があったものの暖かい陽気、春の近づきを感じました。
定置網船「日海丸」を使用して平塚沖の西側、ヘッドランドから花水河口沖の水深3.5m~6.5mのあたりを約2時間かけて耕耘してきました。
前回の海底耕耘ではヒトデ(ヒラモミジガイ)採集を紹介しましたが、今日は肉厚でやや丸みのあるヒトデを発見。
表は赤いマダラ模様、裏は鮮やかなオレンジ色。
調べてみると「イトマキヒトデ」という岩場ではポピュラーなヒトデのようですが、海底耕耘では初めて見かけました。
その他の生物としては貝類が5種類、ヤドカリなどを採集。
ゴミはほとんど回収されませんでした。
今シーズンの海底耕耘は残り1回実施予定です。
2022年2月15日(火)
豊かな漁場をめざし、海底を耕すことで漁場を改良、海底のゴミも回収、さらには地先の生物資源の調査も兼ねた海底耕耘、その4日目を行いました。
今日は雲が多いながらも太陽がでて比較的暖かい陽気、海はちょっとうねりがある状態でした。
定置網船「日海丸」を使用して平塚沖の西側、ヘッドランドから花水河口沖の水深5m~10mのあたりを約2時間かけて耕耘をしてきました。
今日は主にヒトデが採集されました。
ちなみに写真のヒトデは正式には「ヒラモミジガイ」と呼ばれ、貝を食べちゃうんです。ちょっと驚きですね!
🐟平塚市漁業協同組合🐟 次回、地どれ魚直売会は、5/27開催予定です💪メニュー内「地どれ魚直売会」⬇をご確認ください😀