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タマ三郎のブルーカーボンチャレンジ!ワカメ種取りに挑戦2!他企業と共にトライしてみよう。

2024年4月
「わかめ」から種が取れるって!?といって、4月19日にわかめ種取りをして育成場をセットしました。大阪に本社がある「レンゴー株式会社」さんが、「森丘商会」さん(市内にあるいろいろな人・物をつなぐ水産関連会社)の仲介で漁港にやってきました。当組合は、漁港でのブルーカーボンの取組みを紹介させていただきました。

レンゴー株式会社は、日本で初めて段ボールを事業化した会社で、パッケージを幅広く取り扱っているメーカーさん。段ボールなどの木材パルプ(セルロース)を原料とする製品を製造しています。このセルロールは生分解性素材なので、漁業や様々な分野で役立たないかなぁと模索中とのことでした。
セルロースは、フィルム状にしたセロファンや、粒状にしたビスコパールがあり、粒を固めてブロックにすることも。木から製造される天然素材。ビニールが主流となる前は、このセロファンが世間では多く使用されていたとか。セロハン(セロファン)テープってありますよね。このセロファンに接着剤をつけた商品!これがそのセルロースだって聞いてそうか!こんなに身近にあったよ~。

天然素材のセルロースを紐状にすることで、紐や網にもなるし、紐になるということは、編み込めば布ぽくもなる。
この天然素材セルロースを海水につけたらどうなるか!?天然素材なので、分解して自然界に戻る。そうですよね。どれくらいで戻るのかやってみたいですね。セルロース紐をいただきワカメの種をつけてどーなるっていくのか実験をしてみることにしました。

ワカメの種がくっつきやすいのか、くっつき憎いのか。
冬にワカメ苗設置時まで紐が残っているのか。

この日は、漁港に設置したワカメの延縄撤去日でもありました。同行された「株式会社 フィッシャーマン・ジャパン・マーケティング」さんにもお片付け等いろいろとお手伝いいただきました!ありがとうございました。

今回、紐以外にハチマキのような帯もいただきました。こちらは、間伐材漁礁を設置している「発電いかだブイ」に取り付けてどんな感じになるのか様子をうかがってみたいと思います。

今回は、ブルーカーボンから派生して普段なかなか縁が無かった企業さんたちに漁港に来てもらい作業をお手伝いいただいたり、コラボ実験を行ったりと一歩進めることができました。一人ではなかなか進められないことも、力を合わせれば一歩も二歩も前進できることがある。なんだかおもしろいことが起きそうな予感です。地球環境・漁港や漁師たち、みんなが喜ぶ展開になることを期待しつつ取組みを進めていきます。