「海のいろいろ」カテゴリーアーカイブ

タマ三郎のブルーカーボンチャレンジ!海藻たち大きくなってきています。

2024年2月28日(水)
「かじめ」「あかもく」「こんぶ」「わかめ」を設置しています。2月28日現在の海藻たちの様子をご報告♪
話は変わりますが、平塚から西を望めば、そこには富士山。真っ白な富士山の壮大さとこの景色に感謝をしながら海藻の成長を観察しています。

20240227富士山テックYM撮影

県水産技術センターより提供いただいた「かじめ」はゆっくりじっくり成長している様子が伺えます。仮根(かこん)部がたくましくなっている姿を確認しました。「あかもく」は、うまく成長できている場所とそうでない場所の差が激しいです。その差はなんだろう。。

「こんぶ」は思った以上に大きくなっている場所がありました!計測してみたところ、1m60cmの長さに。今回初めて設置してみたので、こんなにも大きくなるなんて、嬉しいです。もっと大きくなるようです。いい感じで成長中です。ちょっと食べてみましたが、いい香りで、ちゃんとコンブの味とうま味がありました!
 浮桟橋に目をやってみました。たくさんの海藻たちが生えていました。この海藻たちは名前がわかりません。なんだろう!?

当組合では、この取り組みは小さな一歩かもしれないけれど、海藻は二酸化炭素を吸収し、地球温暖化解消に役立ってくれているということ、私たちが生活をしている中で二酸化炭素排出と、吸収できるよう取り組みを進めることで、カーボンニュートラルにつながること。そして、海藻が増えればお魚たちの居場所も増え、資源増につながることを期待して取り組みを進めています。

タマ三郎のブルーカーボンチャレンジ。育ったワカメを観察して海のSDGs体感、サスティナブルを体験。海外へ発信♪

2024年3月16日(土)開催!
たくさんの二酸化炭素を吸収した海藻を収穫体験。地球温暖化解消に少しでも役立ってくれたワカメをたべちゃいましょう♪
今回は、着地型観光推進員会(平塚市観光協会内)主催のイベントにて、たんぽぽミュージックスクールさんとの協力により漁港でイベントを開催します。現在参加者募集中!
お申込み・詳細は、こちらから https://peatix.com/event/3828345

平塚の海SDGSブルーカーボン英語学習エコ楽器作成海外発信

たんぽぽミュージックスクールさんは、ピアノ音楽教室・英語リトミック教室展開しています。今回はいつもの教室とは違った形で、漁港に飛びだし活動です。
ブルーカーボン、カーボンニュートラル、サスティナブル、SDGs。いろいろなキーワードがたくさん。このイベントを通して、楽しみながらより身近に感じ、いっしょに体感・実感できたらと考えています。さらに今回の取組みをビデオレターにして、海外で活動する仲間たちにも発信するそうです。みんなで楽しみましょう。

海の中を覗いてみたら。大人もワクワクする展開が待っていました。SDGS海の豊かさを守る取組みの展開♪

2022年8月
東京大学生産技術研究所北澤研究室、テックYMのご協力により、平塚沖の定置網にブイを設置する実験が行われました。これは、定置網の中の魚をカメラで確認しながら水揚げができたならば。
●魚がいるときにお魚を獲りにいく(魚がいないときは獲りにいかない)
●資源管理をしながら漁獲もできる
こんなことをイメージしました。 定置網漁業者も、海の豊かさを守る取組みにつながると感じブイ設置に参加しました。
通信テストや実際に遠隔で映像をみるなど実験が進みました。

2023年7月
ひらつかタマ三郎漁港に1つのブイが設置されました。
これは、東京大学生産技術研究所が中心となり太陽光で充電しながら、電波を使って水中の映像を伝送する実験です。大学の水槽などで実験は進められ、実際の海での実験開始となりました。
漁協としても、電池交換なしで動かすことができるような機械となれば、日々操業を行う漁業者の負担なく利用できるかも!と期待しつつスタート。

まずは漁港内に設置。
充電や通信の実験を経て、それらの課題を踏まえ実験は、次のステージへ。
2023年8月下旬、ブイの形を変え通信部分もバージョンUPさせ漁港内での耐久テストスタートです。

2023年9月下旬。
約1ヵ月間の予定でブイを設置、経過観察していたところ。水中映像にアオリイカが!感覚的に漁港の奥は、海水があまり循環しないイメージがあるので、あまり生き物はやってこないと思っていました。
ところが、何度もアオリイカの姿を確認することができ、ブイの下あたりを気に入っている様子。この映像には、漁業関係者もビックリ。漁港の利用方法は、船を泊めるだけでなく豊かな漁場形成の可能性もあるのではないかと、漁業者から意見も出ました。

(公財)日本釣振興会神奈川県支部さんとの情報交換の中で、相模湾各地でアオリイカ産卵床を設置するプロジェクト【アオリイカコミュニティ】展開されていることを耳にしていました。平塚周辺でも育てる漁業、産卵床的な取り組みを行いたいと思っていましたが、産卵床適地が無く実行は足踏み状態でした。

漁業者からの意見と、アオリイカ産卵床のイメージを実行するには
「ブイの下に間伐材を置くこと」
善は急げ、すぐにやってみたい、さぁやてみよう!

10月初旬 関係者の理解を得て、ブイの下に間伐材(実は、漁港内に生えてしまっていた雑木)を設置。カメラで様子を見ました。すると間伐材に魚が群れる様子が!魚たちの目的は定かではありませんが、キラキラした魚影が頻繁に映し出されました。

この映像を見ているだけでもワクワク、時間を忘れて見つめてしまいます。ふと色々な考えが浮かび上がりました。
●魚たちが泳ぐの様子を子供たちに見せてあげたい。
●地元飲食店のランチ待ち時間でこの映像を見れたら楽しい。
●漁港がお魚育成場になる可能性がある。
●漁港の浮き桟橋下に木を吊るせば、より海の豊かさにつながるのでは。
●海が豊かになれば、漁獲も増えるんじゃぁないかな。
とワクワクが止まりません。

これまで見てこなかった、海の中のリアルタイムをちょっと見れるようになっただけでこんなに前向きになるなんて!ブイの継続設置を漁協から関係各位に依頼しました。

2024年1月
当漁港内ではブルーカーボン増殖チャレンジを遂行中です。神奈川県水産技術センターから「かじめ」「あかもく」の苗を。他漁港から「わかめ」や「こんぶ」を仕入れ、相模湾全体で少なくなっている海藻が増えていくようにまずは漁港内で成長を見守っています。水中カメラとコラボして、現在は海藻をカメラで確認、観察を続けています↓↓↓

地球温暖化や資源減少など、海を利用させてもらっている身としては、様々な課題があり一人では解決できない大きな壁です。しかしながら、東京大学生産技術研究所北澤研究室、横浜国立大学海事流体力学研究室、テック YM、ファーストシーン(株)、 日東製網(株)、平塚市、漁師たち。みんなの力で漁港をフィールドとして課題可決に一歩でも取り組めること感謝しつつ、今後もできることからコツコツと取組みを進めていきたいです。